うしろのこの本ください

なんでもかきます

ミリシタを褒めるだけ

アイドルマスターミリオンライブ シアターデイズというゲームをやっている。スマートフォン向けアプリで、音ゲー+3Dモデルを活用したアイドルとのコミュニケーションが基盤となったアイドル育成ゲームだ。

millionlive.idolmaster.jp

自分はP(プロデューサー:プレイヤー)となって今年で7年目で、アイマスのゲーム自体はアイマス2からプレイしているし、世代が世代なのでアイマス以外のアプリゲーもたくさんやっていた。今はミリシタとハースストーンくらいだけど。

なんでやらなくなったかっていうと目が肥えたとか飽きたとかそもそもスマホ向けのネイティブアプリゲームがそういう時期に来てるというのもあるけど、色々含めてやるに値しないと感じるようになったからだ。

急にそういう気分になったわけでもなく、例えばパズドラなんて200万DL記念から始めてまだ手元にアプリ自体は残ってたりする。

ただ、パズドラより後に始めて今手元に残ってるのは上記の2つのみだ。長い年月をかけてやっていたアプリほぼすべてに対して熱が冷めたというわけだ。

ミリシタには全く飽きが来ない。ゲーム的な魅力以外の部分から自分が勝手に色々と感動を受け取って一定のモチベをキープしている。自分は一応ソフトウェアエンジニアなので、主にそういう部分に魅力を感じているが、別にゲームが面白くないってわけじゃない。ゲーム自体も面白い。昔からこの手の音ゲーが結構好きだったしね。

年も明けたことだし?自分がミリシタに感じている魅力を書き出してみる。殆どのものはミリシタをプレイしているP達も感じ取っているか、気が付かなくとも恩恵を受けているものだ。褒めたら批判もセットにした方がバランスのいい記事になりそうな気もするけど今回は一切書かない。

UX に対しての貪欲さがすごい

ミリシタ運営チームは兎に角ゲームを遊ぶPのユーザー体験を第一に考えている(と思われる)。ミリシタ自体のプロデューサーである狭間和歌子さん(わかちこP)が一時期インタビューを受けまくっていたが一貫して「開発チームが協力をしてくれた」と語っている。

www.inside-games.jp

軽快にろくろを回していて面白い。ろくろを回してくださいって指示が出たりするのかな?

www.famitsu.com

わかちこPはプロモーションチームと開発チームの間を取り持ちつつ全体が上手く回るように調整を行うことが主な仕事のようだ。

当然プロモーションチームからはあんなことがしたいこんなことがしたいと要望が開発チームへ出てくると思うし、開発チームは出来ること出来ないことの取捨選択をしなければならない。

しかし、そこの判断基準は「いいと思う」や「技術的に難しい」といったものではなく、「プロデューサーがどう感じるか」が核になっているそうだ。実際、13人同時ライブ(リアルタイムレンダ)を実装した時には物凄い反響があったし、丁度今日THE IDOLM@STER 初星mix が 765Pro AllStars13人仕様で実装された。技術知見が溜まって実現可能になったタイミングで開発チーム側から提案があり、今に繋がっている。

www.youtube.com

gamebiz.jp


ライブ表現だけでなく、UIの更新も非常に多い。ミリシタ初期段階とのUIを比較すると一目瞭然で、多分ABテストやパフォーマンスの計測から現在の形に落ち着いている。

ミリシタはバックエンドに GCP を利用していて、ログを BigQuery に突っ込んで常に解析を行っているため、様々なユースケースと実際のPの傾向をすり合わせて的確なサービスリリースが出来ているんだと思う。

一番分かりやすいのはルーム間の移動で、初期実装時では劇場内を行き来するのに遷移だけで10秒弱待たされていた。現在は回線が貧弱でなければ3~4秒まで縮んでいる。初期ではレスポンスの遅さでストレスが溜まりまくった同僚へフラワースタンドを送る機能も現在ではまあまあ軽快に動作する。

とにかくユーザー体験を損ねない、それが大前提としてあって、あとはPが痒そうなところを探し出しては実装、探し出しては実装を繰り返しているのが他のアプリにはないユニークなポイントだ。

mltd.fun

上記記事にもあるように、初期はそこそこ雑な部分が多かったしデレステから来る人もいてよく比較されてやっぱやーめたってなる事がままあった。「ミリオンの音ゲーが出る」という事実だけで舞い上がっていた自分は全く気にしてなかったけど、実情としてこういう話はある。


これを後回しにしてただユーザーがやる事を増やし続けるだけのアプデが続くと、膨大でまあまあ良い質のコンテンツを貧弱なUI基盤でプレイするという構図になり、アップデート頑張ってるのに批判の声が増し続ける。

そういうゲームはそのうちコンテンツの更新に限界が来て、骨組みを再構築するべくセカンドシーズンをリリースしたり大型アップデートを実施したりする。最適化は優先されるべきアップデートだと強く感じる。


ライブレポートの画面が大きく変わったのは結構最近だけどすんごいびっくりした。そこ気合入れてもびた一文Pがお金落とすことに繋がらないよ?って思った。でも滅茶苦茶嬉しかったから普通にガシャでお布施しといた。課金ゲーのあるべき姿である。

f:id:apple19940820:20190101063032p:plain

f:id:apple19940820:20190101062257p:plain

リザルトにリザルト以上の意味を持たせようとする試み。凄くない?


多分、ゲームプロデューサーであるわかちこP自身が一貫した視点で各運営チームへ調整を行っている成果だ。それを実現するチーム自体の力も非常に大きいが、トップがへたをうっていると良いサービスは作れないものだ。軽快なEDMに乗せて動画サイトの広告でアプリ紹介してる暇があったら少しでも高速化、最適化を進めた方がずっと売り上げは伸びるだろうな、と思った。

サービスが止まらない

ミリシタは今日2019/1/1の時点で1年と185日の間、自身のやらかし範疇では一切アプリをメンテに入れていない。GCP のグローバルロードバランサの設定をとちって数時間止めた奴 みたいなのを除けば、実質完全無停止状態を維持し続けている。

バックエンドに GCP を使っているとはいえ、ミリオンライブのようなBotの標的になりやすいでかい看板を背負ったアプリでこれ程の高可用性を保っているのは、システム設計がうまくいっている証だと思う。

少し前にバックエンドについてのスライドショーが公開されたので、それを優し目にした記事を書いたことがあるから詳しく知りたい人はこっちを読んで欲しい。

ushirock.hateblo.jp

UX の話にも繋がるけど、アプリのダウンタイムはそのままPを損失する機会となるって認識があるみたいだ。バンナム自慢のアイドルマスターも遊んでもらえなければ意味がないし。

アプリを止めない事には多くの意味と価値が生まれている。簡単に書いてるけどめっちゃむずいからね。世の中にはDRDoSみたいなとんでもないF5アタックとかあるし。

初心者に対して常に優しい

優しいというより、初心者と熟練者の差があまり生まれないようにしているという方が正しい。ミリシタには楽曲プレイと衣装収集、PLv以外にいわゆるやりこみ要素と呼ばれるものがない。

過去に実施されたイベントで手に入ったものは、後からでも引き換えできるようになっている。また、楽曲に関してもイベント時に難易度ではポイント効率に差がでない。

これが滅茶苦茶大事で、ユーザー間に競技性がない癖に古参プレイヤーが有利になるような仕組みにするとそのゲームは死に向かう。新規プレイヤーにのみ見える壁は低くなければならないからだ。

常識のように思えるが、長く続けていくうちに増えたコンテンツがその副作用として簡易的な競技要素を持ってしまい、弄りたくても弄れないまま新規ユーザーの流入が減っていくのは結構ある話だ。


ミリシタはラウンジのような交流場所や、TBTCのような他Pとの競い合いはあれどそれが直接ゲームプレイに影響を及ぼすことはない。どこのラウンジにも所属せずソロを貫き通そうが、いろんなラウンジを転々として常に多くの同僚に囲まれてようが、ゲームの内容が変わる事はないし、そこで有利不利もつかない。

イベントではランキング形式で他Pと戦うので競技要素自体はある。ただ、本質的な部分以外で差がつかないようになっているだけだ。そこがいい。「プロデューサーはどう思うか」が曲げられずにゲームへ反映されていると思う。

あ、楽曲スコアは例外で、良いカードを持っている人が当然有利になる。これは音ゲー+ガチャのシステムを採用した時点で逃れられない奴だから、大目に見てくれよな。

ミリシタから学ぶこと

結局ミリシタがやってるのは「アプリの品質を追求する」、「ユーザーの体験を常に考える」の2点だけだった。でもコンテンツが育ってくると後回しにされたり蔑ろになりやすい部分でもある。

最悪なのは、最初はユーザーのためだったものがいつしか「俺たちが面白いと思うもの」にすり替わってしまう事で、自分は色んなゲームでそういうのを見ているのでこれをやられるとだいぶ萎える。お前の好き嫌いは二の次にして欲しい。

現状ミリシタがそうなる様子はない。まだ2年目だけどむしろどんどんユーザーに寄り添ってきてる気がする。もう隣に居るんじゃないの?痒い所を発見するのが上手すぎる。

ミリシタから学ぶことは沢山あるけど、やっぱり誰が為に働くのかを忘れないことだなって思った。


おわり あけおめ!